【レビュー/書評】1日ひとつだけ、強くなる。(梅原 大吾)を読んだ感想

目次

「1日ひとつだけ、強くなる。」あらすじ/内容

プロゲーマーである梅原氏の考える

  • 勝負に勝つためには
  • 勝負中の思考内容
  • 実際の戦い方
  • 強い勝ち方とは
  • 自身のレベルの高め方

等がとても詳しく書かれています。

ゲームの世界だけの話ではなく、どんな勝負事にも共通するとても重要な事を述べてくれています。

私が読んだ際にメモした文章

私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。

本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。

  • 強さは「どこが強いか」が重要で、ポイントとズレたところが強くても意味が無い。
  • 勝つ形に行くまでの視点があって、流れの中で「ここまでは行っても大丈夫」ということがわかっているから、周りが危ないと思っている行動も自分では危ないことをやっているつもりはない。
  • 成果は各場面の「勝ちの統計」ではない。
    →小テストを積み重ねた合計点で競うような考え方ではない。
  • 押さえるべきところさえ間違っていなければ、場面において失敗したって構わない。
    全体として視点を設定して考えているので、場面レベルでの失敗もそれはそれで込みだということになる。
  • 結局、自分が思うように他人が動いてくれないから腹を立てるようなところがある。
    どこかに他人をコントロールしたいという気持ちがあるのだろう。
  • そもそも腹を立てた時点で相手のペース。
  • もし勝ちたいのであれば、自分ではどうにもならないことに感情を動かされないよう努力した方がいい。
  • 強くなりたければ、自分ではどうにもならないことは受け入れる事だ。これは羊のように従順であれということではなく、状況を受け入れて、自分がするべきことを考えて実行すること。それが強さへの近道でもある。
  • 自分がリードしている時は堅く、相打ちで進めることを考えて「数の利」で勝つことを考える。
  • 勝負において自分の戦い方を崩してしまうのは、最も避けるべきことのひとつ。
  • 自分の戦い方を保ってさえいれば、ミスがミスを呼ぶ事はない。
  • きちんと戦って負けたという認識があれば、無駄に感情が揺れ動くこともない。
  • 良く無い勝ちもあれば、良い負けもある。
  • 不確実な圧勝より、60:40で着実に勝つ方が強い。
  • セオリーや試合の組み立てというものは、まともな人間の思考を想定して作られている。
    狂人に対してはあまり効果が無い。
  • 勝負の世界では「勝てそうだけど勝てない」と相手に思わせるのが強い勝ち方だとよく言われる。
  • 大局観があれば、大きく行動できるようになる。別に、正しい視点を持とうとしなくて構わない。大切なのは「仮にこういう視点はどうだろう」と考えて、その視点に沿って行動すること。自分の自由を広げることだ。
  • 何かが確定してから動くのは一見安全そうだけど、レベルが上がれば予測して動く相手にまるで勝てなくなる。リスクを負わないようにすることがリスクになってしまう。
  • 人が誰かにアドバイスするときは、その内容にかなり確信を持っているものだ。
  • 人のアドバイスが正しいか間違っているかは、それほど重要ではない。
    大切なのは一度自分の体を通して、他人の考えについて吟味してみること。
    その過程に、何か成長や変化のヒントが隠されている事も多い。
  • 正しいことを積み重ねた先に出る”個人差”。
    それが勝負における本当の個性だと思う。
  • 個性は出すものではなく、出てしまうもの。
  • 個性はそれなりのレベルの者が、日々の正しい工夫を積んだ先に出るものだ。
    だから、自分だけの個性が出るのは、かなり先のことになる。
  • 「ウメ、卓についたら点棒増やすことだけ考えろよ。それ以外のことは考えるな。そうすりゃウメなら増やせるよ。」
  • 安心だからと言って安全とは限らないし、不安だからと言って危険だとも限らない。
  • 勝負は客観的な理により近い方が勝つと僕は考えている。
  • 疲れていると全てが雑になる。
    結果で不調をチャラにするような気持ちになってしまい、安易な勝ちに向かうことになる。
  • 真剣に取り組むのであれば、正しく休むことも取り組みの大切な要素になる。
    長く安定して続けられるやり方無くして、継続的な成長はないのだから。
  • 自ら意図して作った展開なら、あまり熱くなることはなく冷静でいることができる。
  • 本当に解決したいのであれば、何もない、ということは決してない。
  • すべての選択肢をやり尽くす覚悟さえあるのなら、そうそう伸び悩むことはないと思う。
  • 根気はあるけれどあまりうまくいかないという人は、同じことを繰り返していないかどうか、振り返ってみると良い。
    新しいことを試しているつもりになっているだけかもしれない。そして、同じ失敗を繰り返している可能性がある。
  • 周りの評判や評価を受け入れる必要はない。限界がどこにあるか、それは誰にも分からない。

一番心に残った内容/名言

  • 本当に解決したいのであれば、何もない、ということは決してない。
  • 個性はそれなりのレベルの者が、日々の正しい工夫を積んだ先に出るものだ。
    だから、自分だけの個性が出るのは、かなり先のことになる。
  • 何かが確定してから動くのは一見安全そうだけど、レベルが上がれば予測して動く相手にまるで勝てなくなる。リスクを負わないようにすることがリスクになってしまう。

良い言葉が多すぎて一つに絞り切れませんでした<m(__)m>

私の感想

梅原さんの本はどれも本当にタメになる深い言葉が多く書かれています。

率直な感想として、この「1日ひとつだけ、強くなる。」もかなりの良書だと思います。

「本当にこの人はゲームの世界だけの人なのか?」

と思うぐらい、とても深い考え方をされています。

いや、ゲームをバカにしているわけでは無いのですよ。

私もゲームは大好きなので。その点ご理解ください。

私はFX(外国為替取引)を趣味でやっており、毎日チャートを見てトレードできるところがあればトレードするという日々を送っています。

そのFXに於いても十分に通用する考え方をされているのです。

きっと、トレーダーとしても成功する方なんじゃないかなと思います。

不確実性の中をどう歩いていくか。

勝負事に関して、勝ち負けは決着が着くまでわからないのは当たり前です。

なので、

「ここで失敗したらどうしよう・・・」

「相手はどう出てくるんだろう・・・」

など、不確実な、誰にもわからない道を歩いていかなければなりません。その際に怖れなども当然出てきます。

ただ、わからないことはわからないんだから、わかることをしっかりとこなしていき、自分にできることを徹底的にやり込んで行けばずっと成長できると梅原さんは述べてくれています。

成長していればまたできる事が増え、結果的に成長のループになるので成長スピードの強弱はあれど伸び悩むことは無い、ということですね。

本当に勝負の世界に身を置いている方、

  • スポーツ
  • 将棋
  • 麻雀
  • ギャンブラー
  • トレーダー

etc…

様々な分野で通用する不変的な真理を語られているので是非とも読んでいただきたい一冊です!

私は胸を張ってこの本をおススメいたします^^

最後まで目を通していただきありがとうございました。

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