【レビュー/書評】1分で話せ(伊藤羊一)を読んだ感想

目次

「1分で話せ」内容

「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」と考える伊藤さん。

 

ちょっとこれは言い過ぎのように思えますが、本の内容自体はとても素晴らしい本だと思います。

 

とにかく伝え方に対して深く掘り下げ、書かれている本です。

 

話し方や伝え方について書かれた本はいくつか読みましたが、この本がダントツでわかりやすく、尚且つ内容も浅いものでは無くビジネスからプライベートまで使えるテクニックばかりでした。内容のクオリティはズバ抜けていると思います。

 

しっかり思ったことを伝えるために必要な事、

 

  • 伝える内容の順序構成
  • 不要な言葉の排除
  • 根拠の最適な数
  • ロジカルな話し方
  • 難しい言葉は使わない

etc…

 

ここに挙げたのはほんの一例ですが、具体的にどういう話し方をすればいいのかが明確に書かれた本です。

 

主に仕事上での会話を主体として書かれた本ですので、自分が思っていることを上司に上手く伝えられないと悩まれている方には是非ともおススメしたい一冊です。

 

私が読んだ際にメモした文章

私が箇条書きでメモした内容をそのまま記載します。

本当にそのままなので分かりづらい文章もあるかと思いますが、その点はご了承ください。

 

  • 事実と自分の意見を羅列してるだけでは伝わりにくい。

 

  • 人はあなたの話の80%は聞いていない。

 

  • 聞き手はそもそも8割方聞いていないし、理解もしていない。
    であれば、それをそもそも理解した上で少しでも相手の頭に残すにはどうしたらいいかと考える。

 

  • 正しいことを言って人が動くのであれば、苦労はしない。

 

  • 人は左脳で理解し右脳で感じやっと動ける。
    左脳と右脳に働きかけるような話し方が理想的。

 

  • プレゼンの組み立て方として、聞き手をイメージし、その反応を想像しながら準備していく。

 

  • 話した後のゴールは何か、を考える。

「聞き手が賛成にせよ反対にせよ、
何らかの意見を表明してくれればいいのか」

「聞き手が賛成してくれたらいいのか」

「聞き手に動いてもらう必要があるのか」など。

 

  • 最終的に聞き手をどういう状態にもっていきたいのか?を見定め、それを実行する為に何を伝えればいいのかを逆算で考えていく。

 

  • そもそも、「理解してもらう」というゴールはおかしい。
    聞き手が「理解した上で、どうしてほしい」のか、
    相手が動くのか自分が動くのかということを必ず考えなければならない。

 

  • 結局動かしてなんぼ。「綺麗に話す」のは目的じゃない。

 

  • ピラミッドストラクチャーを意識して話を組み立てる。

 

  • 「考える」とは、自分の中にあるデータ(知識)や、自分の外にあるデータ(情報)を加工しながら、結論を導き出すこと。

 

  • 先ずは根拠を並べて「だから、なに?」と自身に問いかけてみる。
    そして出てきた「答え」に対して「ファイナルアンサー?」と問うてみよう。

 

  • 「悩む」とは考えが頭の中をぐるぐる回って、結果無限ループにはまっている状態といイメージ。

 

  • どちらに動くのか、「方向を示す」のが結論。

 

  • 根拠をたくさんいうのは、会話ではいいが仕事ではかえって印象に残らない。
    「あぁ、なんかたくさん言ってたね」
    で終わる。

 

  • 根拠の数の目安は3つ。
    多くのコンサルタントは理由や根拠の説明に3つを上げることが多いことや、
    人間は三次元に生きており、縦横高さの三軸、ホップステップジャンプなど
    リズム感も良いので聞き手に入っていきやすい。

 

  • 何かを伝える際、結論を先に伝え、その後に根拠、
    理由を説明すると良い。
    「私の主張はこうです。理由は3つあって、
    一つはこう、二つ目はこう、三つ目はこうです」
    という感じ。

 

  • プレゼンというのは、自分が伝えたいことを伝えていく行為ではなく
    「相手の頭の中に、自分が伝えたいことの骨組みや中身を移植していく作業」と考える。

 

  • 結論と根拠の意味が繋がっていればひとまず「ロジカル」

「例題」
僕は勤めている会社が好きだ

理由⑴働きやすい職場だから→わかる
理由⑵一緒に働いている人たちが素敵→わかる
理由⑶業績が良いから→???

⑶に関しては、ロジックが隠れており、
聞き手が勝手に情報を補足しなければ理解ができない。

 

  • たくさん話したくなるのは、調べたことや考えたことを全て伝えたい、
    「頑張った!」と思ってほしいという話し手のエゴです。

 

  • 聞き手は、必要最低の情報しか欲しくない。

 

  • 頑張ったことは無駄に話すな!

 

  • プロセスを省き、結論のみを話すよう意識する。

 

  • 人は、何か熱量を持って伝えようとする時、ついつい多くの言葉を使ってしまう。
    又、主張に自信が無い時も「それは違う」と言われたくないが為に、
    つい多くの言葉を話し誤魔化す、煙に巻こうとする。

 

  • 中学生が理解できるレベルの言葉しか使わないようにする。

 

  • ロジカルに事実を認識してもらい、その上更にイメージを
    想像してもらうことで感情が揺さぶられ、行動に移しやすくなる。

 

  • 例え話を用いて補足し、イメージを伝える。

 

  • ◯ピラミッドストラクチャーは三段で考える。

■結論→ ■理由や根拠(3つ程)→ ■実例、事例を二つほど。
実例、事例に関しては「例えば・・・」の入りで補足説明する。

 

  • 最初はロジカルに伝え左脳を動かし、次にイメージさせるための実例を挙げ右脳に訴えかける。

 

  • 質問されたとき、先ず相手の問いが何なのかを認識すること。
    ・イエス/ノーで答えればいいのか
    ・アイデアを聞かれているのか
    ・懸念点を答えればいいのか

 

  • とにかく先ずはどう答えるのか、を考えるのではなく、聞かれたことを把握すること。

→その後はピラミッドストラクチャー通りの考えで伝える。

 

  • 「上司」とは、マネジメントするという機能を持った部下

 

  • 配慮はしても遠慮はするな

 

  • 上司は主張と根拠部分のピラミッドはしっかりしているが、実務の細かい部分には触れていないため3段目の実例部分、具体的なところは曖昧な状態であることが多い。

 

  • 営業の仕事は、自分の会社の商品やサービスを売り込むことではなく、
    相手のニーズにどう応えるか、相手の課題を解決するのが仕事。
    相手の課題に対し色々相談に乗り、自分が働きかけた結果として
    相手の課題が解決されれば、それは営業が仕事をしたと言える。

 

一番心に残った内容/名言

  • 話した後のゴールは何か、を考える。
  • 聞き手は、必要最低の情報しか欲しくない。
  • 結局動かしてなんぼ。「綺麗に話す」のは目的じゃない。

 

すいません。

良いことばかり書いてある本なので、1番が選べませんでした。

なので3つ挙げさせていただきました<m(__)m>

私の感想

この「1分で話せ」は私の中で3本の指に入る良書です。

絶対子供にも読ませたい一冊。

 

話しを伝えたいとき、ついつい言葉が多くなってしまい相手に伝えたいことを伝えきれなかったという経験は誰でも一度はあると思います。

そんな悩みの解決方法を実践で使えるように、例え話を踏まえたうえで説明してくれているのでとても分かりやすかったです。

 

又、「頑張ったことは話すな!」とも書かれているのですが、これもほんとその通りだなーと思います。

 

  • たくさん話したくなるのは、調べたことや考えたことを全て伝えたい、
    「頑張った!」と思ってほしいという話し手のエゴです。

 

メモにも挙げているのですが、とても良い言葉だなと思います。

全く持ってその通りだと思います。

 

伝えたいことの一つに「どれだけ頑張ったか」というのを詰めてしまうと、話が長くなってしまい一番伝えたい重要な話の内容が薄れてしまう。

それどころか情報が多すぎて結局何も伝わっていなかった、ということにもなりかねません。

 

重要なのは、

「別にあなたが頑張ったか頑張ってないかを相手は全く知りたがっていない」

という点ですよね。

 

これめちゃくちゃ大事なポイントだと思います。

 

 

伝えたいことをしっかりと伝えきることができたら、仕事でもプライベートでもとても円滑な人間関係を築けると思います。

 

思った以上に自分が考えている事を相手にそのまま伝える、というのは難しいです。

 

老婆と若い女性の騙し絵のように、見る人によって捉え方が違うのにどちらも真実であるといったようなものもあります。

 

伝える力を磨き、極力お互いの認識にすれ違いが無くなるよう努める事にマイナスは無いと思うので、私はこの本から得た知識をしっかりと活かせるように普段から意識して過ごしています。

 

本当に毎日意識しています。

 

 

この本に書かれた内容と言うのは有用なものばかりですので、是非一度読んでみてください^^

 

 
 

最後まで目を通していただきありがとうございました。

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